不眠症の治療は、まず原因を明らかにし、原因に応じて治療を導入することが最も肝要です。
うつ病、不安障害などの不眠が生じやすい心の病気や睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などがみられれば、そちらの症状の治療を優先させます。
そして生活習慣の改善も大切です。寝付きが悪いからと言って無理に早く床に就いたり、お酒を飲んだりせず、自分なりのリラックス方法を見つけて眠くなってから床に就くようにしましょう。
毎日同じ時刻に起床する、食事の時間を規則的にする、適度な運動を心がけるなど、日常生活の改善で、体内のリズムを整えることも大切です。
薬物療法としては、睡眠薬や睡眠導入剤を処方します。近年の薬は自然な眠気を起こさせ、副作用の少ない安全性の高い薬がたくさんあります。
医師の指導を守り、自分に合った効果のある薬を服用することで質の高い眠りを取り戻すことができます。
また、睡眠障害の治療は漢方薬も得意とする分野で、依存形成がないなどの利点が多い点も推奨されます。