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リワークプログラム

うつ病デイケア(復職支援プログラム)〜リワークプログラムとは〜

うつ病デイケアは、うつ病や不安障害で休職・退職された方で、復職を目指す方を対象にした、職場復帰支援専門のデイケア(リワークプログラム)です。
当院は、リワークプログラム研究会のメンバーとして毎年総会で実績報告を行っていますが、研究会の参加施設の中でも非常に特筆すべき特色を有しています。

それは、作業療法的なプログラムは必要最低限にして、心理療法をぎっしりと満載したプログラムであることです。
再発しない為の自己洞察を深化させ、スキルを身に付ける為に改良を重ねられたプログラムとなっています。

働く力を取り戻すプログラム

デイケアルーム

リワークプログラムは「働く力」を取り戻すためのプログラムです。職場に戻るのではなく、「職場で働くことができる」ことを目指し、「復職準備性」「再発予防」の強化をします。
プログラムの柱として、「リハビリ」「再発予防」「スキルアップ」の3つを提案しています。

また、復職はゴールではなく通過点であり、その後の人生を再発を予防し、よりよく働くために、この期間に「スキルアップ」する視点を持つことを促しています。
休職が「無駄な時間」ではなく、人生の「有益な時間」(新たな体験)となり、同じ時間を共有する仲間と強いつながりを持てるプログラムをめざしています。

復職可能と言われても、職場の求める就労レベルとギャップが大きくあり、適応できずに再発・再休職することも少なくありませんでした。
TVや新聞をみることや散歩をする日常生活と、毎日通勤し、長時間作業に集中する労働環境とでは負荷が違います。
そのために、メンタル(心)の調整にも、「リハビリテーション」が必要になってきます。

段階的なプログラムによるトータルケア

うつ病の急性期の症状が休養や薬物療法により安定後、 回復期〜維持期にかけて、段階的にプログラムをステップアップさせていきます。
復職準備から復職後の再発予防までを経過をみながら、段階的にトータルにサポートします。

回復期には基礎的なプログラム(ベーシックコース)からスタートし、実践的なプログラム(アドバンスコース)へとステップアップしていきます。
安定してきた寛解期には、より負荷のあるプログラム(復職トライアル)にチャレンジしていきます。
一歩ずつ負荷をあげながら、復職に向けてリハビリに取り組みます。

段階的なプログラムによるトータルケア

リワークプログラムの特徴

オフィスワークでなく、心理教育を主体としたプログラムです。認知行動療法を中心として、集団の中で議論し、他者と関わることを通して復職準備性の向上と再発予防の力をつけます。

また、今後の人生のためのスキルアップの意識を持つことで、休職期間をより有意義に過ごしたという経験をもちながら、復職を目指します。

「へこまない自分を作るのではなく、へこんでも元に戻る力をつける」(失敗しない方法をみつけるのではなく、失敗しても立ち上がれる力をつける)「休職時と同じような状況になったら、どうするか考える?」「他者と関わりながら、状態を安定させていく」に取り組んでいきます。

リワークプログラム タイムテーブル
6F デイケアルーム画像1
6F デイケアルーム画像2

01 リワークプログラムB:ベーシックコース【主体性をとりもどす】

復職準備性を高めるため、基礎力を繰り返しトレーニングします。
講座を通して生活リズムを整える、他者と会話する、集中して作業するなど、具体的に練習していく中で、物事の捉え方を見直し、回避している行動に向き合うことで、前に進む力を取り戻します。

目的
  • 生活リズムを整える
  • 人と一緒にいる事に慣れる。会話することに慣れる。
  • 自分の状態に気づく力をつける(客観視)
  • 他力ではなく自分で考えて行動する。

02 リワークプログラムA:アドバンスコース【協調性について考える】

再発予防に向けて、負荷をかけたプログラムにチャレンジをします。

復職トライアル

復職直前という状態になった時に、1ヵ月の継続したプログラムを通して、復職判定につなげます。

  1. 席率
  2. 課題/ホームワーク提出状況
  3. 共同作業課題への協調性
  4. 発表会

など、1ヶ月間の負荷のある生活を仲間と乗り越えた経験は、達成感や自信につながります。その継続した取り組みが再発予防の確認になります。

03 復職トライアル【継続性を確認する】

「復職トライアル」という1カ月間負荷をかけて復職準備性をチェックするプログラムに参加することで、毎日出席することや、グループのまとめ役をすること、共同作業課題やプレゼンテーションなど、1カ月間を負荷のある状況でリハビリを行っていきます。

1ヶ月通して負荷をかけた場合の自分の状態をチェックすします。決められたことをこなすことができるか(宿題・共同作業課題・プレゼンテーション、発表会など)

復職は「通過点」、復職後のことを考えていくことで、今後の安定(再発予防を含む)のきっかけをつかみます。

04 保健師による面談【職場との環境調整を考える】

復職に向けて、職場環境の調整や復職プランの確認、現状報告など、職場との面談が重要になる場合もあります。
そのような場合に、「ご本人」と「職場の担当者」と「保健師」で、復職に向けて面談(リワーク会議)を行います。

共通理解をもつこと、不安を減らし、安心を増やします。

復職する側だけでなく、状況や状態がみえないことで、会社側も「不安」を抱えています。「どのような状態なのか」「どう接したらいいのか」このことが分かるだけでも安心感が持てます。
デイケアでの取り組みを説明することも職場の病気の理解を促すきっかけになります。

「休職」「復職」の制度やシステムを共有する

「いつまで休職できるのか?」「復職支援はあるのか?」など、会社に確認を取っておきましょう。その上で、第三者(保健師)を交えて面談することで、今後の流れを明確にすることにもつながります。
また、復職プランを話し合うことで、お互いに安心感をもち、円滑な復職を目指すきっかけを作ります。

05 アフターリワーク【復職後のフォローアッププログラム】

復職後も定期的に仲間と集まって話すことやプログラムを振り返ることで、再発予防を継続します。
職場復帰後のフォローアップとして、リワークスタッフを交えて情報交換会を行います。
復帰後の気持ち、困っていることなどの復職後の体験を話し合うことで、自分自身を振り返り再発予防の意識を強化します。

また、復職後の“ホッと”一息つく安心な時間を仲間と共有しましょう。必要な場合には、個人カウンセリングや職場面談などのサポート体制も整っています。

リワークプログラム スタッフ

亀井 宗
資格 臨床心理士・公認心理師
専門領域 認知・行動療法、来談者中心療法、実験心理学
木下 芳美
資格 シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント/CEAP(国際EAPコンサルタント)、公認心理師
専門領域 認知行動療法、対人関係療法、来談者中心療法、コミュニケーショントレーニング、アサーション、自律訓練法、働く方・働きたい方への支援(キャリアカウンセリング、職場の人間関係) 仕事への適応、復職支援、再就職支援など、職場のメンタルヘルス対策支援、管理職・産業保健スタッフへのコンサルテーション
東 稔史
資格 臨床心理士、公認心理師
専門領域 認知行動療法、うつや不安の問題の改善、悩み事の悪循環の改善
鎌田 江里子
資格 臨床心理士、公認心理師
専門領域 精神分析的心理療法、認知行動療法、リラクゼーション法、強迫性障害に対する曝露反応妨害法、発達障害を持つ方やそのご家族へのコンサルテーション
金井 郁子
資格 臨床心理士、コーチング、グループカウンセラー、公認心理師 
専門領域 ビジネスコーチング、リーダーシップ、アサーション、認知行動療法、精神分析療法、集団心理療法、家族療法、絵画療法、発達障碍
西 真裕
資格 臨床心理士、公認心理師
専門領域 来談者中心療法、認知行動療法
西野 敏夫
資格 臨床心理士
専門領域 精神科関連疾患、アディクション、疼痛関連疾患、他
支持的精神療法、精神分析的精神療法、認知行動療法、アディクションアプローチ、逆説的心理療法、臨床動作法
伊木 麻利絵
資格 臨床心理士、公認心理師
専門領域 精神分析的心理療法、来談者中心療法、解決志向アプローチ、動機づけ面接法
岩尾 厚美
資格 公認心理師
専門領域 認知行動療法、応用行動分析。発達障害を持つ方や、そのご家族へのコンサルテーション
吉田 典代
資格 臨床心理士、公認心理士
専門領域 来談者中心療法、精神分析的心理療法
輿石 賢二
資格 臨床心理士、公認心理士
専門領域 精神分析的心理療法・分析心理学的心理療法
村木 純子
資格 公認心理師、認定心理士、交流分析士
専門領域 支持的心理療法、母子保健相談、LGBTQ相談
長谷川 彩樺
資格 臨床心理士、公認心理師
専門領域 来談者中心療法、発達障害関連

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